『六花落々』西條奈加(祥伝社文庫)
2017年10月10日発売
- 作者: 西條奈加
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2017/10/12
- メディア: 文庫
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雪の形を見てみたい――。
自然の不思議に魅入られて、幕末の動乱と政に翻弄された古河藩下士・尚七の物語
「雪の形をどうしても確かめたく――」下総古河(しもうさこが)藩の物書見習・小松尚七(こまつなおしち)は、学問への情熱を買われ御目見(おめみえ)以下の身分から藩主の若君の御学問(おがくもん)相手となった。尚七を取り立てた重臣・鷹見忠常(たかみただつね)とともに嬉々(きき)として蘭学者(らんがくしゃ)たちと交流し、様々な雪の結晶を記録していく尚七。だが、やがて忠常が蘭学を政(まつりごと)に利用していることに気付き……。蘭学を通して尚七が見た世界とは――。
西條奈加『六花落々』の文庫解説をしました。https://t.co/VXHCiJhcsB幕末の日光街道沿い、古河藩の科学好き藩主と雪の結晶を観察する侍、経済対策の能吏との友情を描く。結晶の図柄は北越雪譜に謄写され世に広く知られた。落々と書いてふるふると読む季節にピッタリの一冊。
— 東 えりか (@erkazm) 2017年10月17日