『たべるのがおそい』に銀林みのるさんの新作が掲載!
『たべるのがおそい』 Vol. 7 の特集の先行告知を少し。4月刊行の次号の特集は「ジュヴナイル—秘密の子供たち」です。10枚〜20数枚程度の長さですが、執筆者は以下の6人です。岩井俊二、銀林みのる、櫻木みわ、西崎憲、飛浩隆、松永美穂。この情報を言わないでおくのもう無理です。
— 西崎憲 (@ken_nishizaki) February 9, 2019
そして銀林みのるの「上水線83号鉄塔」、わたしは銀林みのるさんの原稿を頂いたというこの一事を、編集という仕事における頂点ではないかと考えています。少年小説の王銀林みのる。銀林氏のこれまでの仕事を知らなければどうしてそこまで言うかとの疑問がでるでしょうが。
— 西崎憲 (@ken_nishizaki) February 10, 2019
作家銀林みのるさんの新作が4月刊行予定の文学ムック『たべるのがおそい』vol.7(発行:書肆侃侃房)に掲載されることが同ムック編集長の西崎憲氏より発表されました。
銀林みのるさんは1994年『鉄塔 武蔵野線』で第6回「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞して作家デビュー(同時受賞に池上永一『バガージマヌパナス』)。
- 作者: 銀林みのる
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/12
- メディア: 単行本
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同作は1997年に長尾直樹監督、伊藤淳史主演で映画化されました。「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作で映画化されたのは本作のみです。
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2003/07/24
- メディア: DVD
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映画公開記念ホームページ「鉄塔調査隊」(アーカイブ)の作者紹介には第二作を発表予定との記述がありましたが、その後出版、発表されたとの情報は見つかりません。
秋には軽井沢を舞台とした小説第二作『国境平』を発表予定。
2002年から2003年にかけて日本電気協会が発行する業界紙「電気新聞」にて「クレシェンド」(全438回)を連載されていましたが未完。単行本化もされていません。
『鉄塔武蔵野線』は面白かったなあ。作者銀林みのるの本はこれ一冊きりなのが残念。ただし電気新聞という業界紙に連載され単行本にはなっていない『クレシェンド』という未完の長編があって、これを読むために国会図書館まで行ったことがある。 pic.twitter.com/YzxVZONbF6
— 風のハルキゲニア (@hkazano) August 16, 2017
2007年にソフトバンク文庫より『鉄塔 武蔵野線』が「完全版」として復刊され銀林さんがあとがきを書いています。この刊行以降は活動情報がありませんでした。
- 作者: 銀林みのる
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 文庫
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編集担当さんによる復刊に際しての経緯が こちら(アーカイブ) で読めます。
つまりちゃんと発表された作品は『鉄塔 武蔵野線』一作だけ!
そんな銀林みのるさんの新作「鉄塔小説」が2019年に読めるとは驚きです。