【電子書籍】『ゆかし妖し』堀川アサコ(惑星と口笛ブックス)
2019年4月14日配信
【電子書籍】
第18回「日本ファンタジーノベル大賞」優秀賞 『闇鏡』改題
ゆかし妖し
堀川アサコ 惑星と口笛ブックス
舞台は足利幕府の京。戦のあと忽然と消えた連れあいを捜して奥州から京までやってきた女、しかし求めていた姿を目の前にしたとき、衰えた体にはもう立ちあがる力さえ残ってなかった。倒れ伏した女は無念のうちに息を引き取る。
女の死はさまざまな謎を連珠のように生んでいく。そしてそれに立ち向かうのは、無双にして無類の幽霊嫌いの検非違使(けびいし)清原龍雪。
空き屋敷に跳梁する妖物、謎めいた美丈夫の判官、首を切られた太夫。
周囲に腕っ節はからっきしだが切れ者の放免清輔、小太りで女装趣味の漏刻博士義時などの味わい深い脇役を配し、鮮やかに繰り広げられる幻想ミステリーここに復活。
2006年第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品『闇鏡』改題。『幻想郵便局』などの幻想シリーズで読書家を喜ばせている日本ファンタジーノベル大賞屈指のストーリーテラー堀川アサコの原点でもある。
〈ブックス・ファンタスティック〉第6作。