Jfantasynovel

日本ファンタジーノベル大賞 関連作家刊行情報

「日本ファンタジーノベル大賞2020」優秀賞受賞作
岸本惟『迷子の龍は夜明けを待ちわびる』(新潮社)
https://www.shinchosha.co.jp/book/353911/

「日本ファンタジーノベル大賞2021」募集要項
https://www.shinchosha.co.jp/prizes/fantasy/2021/

【電子書籍】『あいつらにはジャズって呼ばせておけ』(惑星と口笛ブックス)

2018年12月3日配信

電子書籍

ジーン・リース短篇集
あいつらにはジャズって呼ばせておけ
ジーン・リース 西崎憲・中島朋子他 訳 惑星と口笛ブックス

カリブのドミニカ国生まれの白人女性作家ジーン・リースは、知名度においては、ヴァージニア・ウルフやキャサリンマンスフィールドに一歩譲るかもしれないが、現代性ではあるいは凌ぐ存在である。

ジェーン・エア』に登場する屋根裏の狂女バーサを主人公にした長篇『サルガッソーの広い海』は、ポストコロニアリズムフェミニズム、インターテクスチュアリティーのどの観点からも興味深い。 さらに21世紀の小説を先取りするように現在形のみで書かれた「あいつらにはジャズって呼ばせておけ」。完璧なゴーストストーリー「心霊信奉者」。戦時中の極端に右傾化したイギリスで排斥される女を描いた「よそ者を探る」など、主題は多岐にわたる。 そして登場人物の世界との隔絶感はつねに生々しい。ジーン・リースは現代作家である。そう言い切っても構わないだろう。

 

編纂は西崎憲、翻訳は安藤しを、磯田沙円子、樫尾千穂、加藤靖、小平慧、笹原桃子、沢山英里子、獅子麻衣子、中島朋子、西崎憲、吉見浩一。

 

原稿用紙換算約500枚。18作中15作が初訳。解説(約45枚)と書誌つき。

p-and-w.sakura.ne.jp