【電子書籍】『昔、火星のあった場所』北野勇作(惑星と口笛ブックス)
2018年7月30日配信
【電子書籍】
第4回「日本ファンタジーノベル大賞」優秀賞
昔、火星のあった場所
北野勇作 惑星と口笛ブックス
SFやファンタジーを中心に、独自の道を切り開く北野勇作の長編第一作にして、第四回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。待望の電子書籍化。
はたしてここは地球なのか、火星なのか。そんなことすらわからなくなってしまったこの場所。入社三か月足らずの「ぼく」はある日、会社の上層部に呼びだされる。そして、ある任務を言い渡される。それは失踪した元同期の社員を排除する仕事だった。同期は会社を恨み「鬼」になったのだった。
不確定性が渦巻く世界、頻出する古の地球の民譚のキャラクター、オニ、タヌキ、猿と蟹。世界の成立をめぐる謎。その謎を解き、世界を安定させようとするAI「小春」。混在する時間。「門」とは何か? まっすぐこの世界めがけて突き進んでくるものとは何か? 「ぼく」ははたして自分を、そして世界を混沌から救うことができるのか。不確定の泥船のようなこの世界を。
惑星と口笛ブックス版あとがきつき。〈ブックス・ファンタスティック〉シリーズ第一作。