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岸本惟『迷子の龍は夜明けを待ちわびる』(新潮社)
https://www.shinchosha.co.jp/book/353911/

「日本ファンタジーノベル大賞2021」募集要項
https://www.shinchosha.co.jp/prizes/fantasy/2021/

【電子書籍】「ななつの娘と夜の旅 水の巻」北野勇作(惑星と口笛ブックス)

2019年4月30日配信

電子書籍

ななつの娘と夜の旅 水の巻
北野勇作 惑星と口笛ブックス

ななつの娘と夜の旅 水の巻

ななつの娘と夜の旅 水の巻

『ななつの娘と夜の旅』の第2作「水の巻」である。収録は4作。

 

「第五夜 水ハナクトモ」は、娘との散策中に男は、これまで知らなかった路地の存在に気づく。北野勇作の作品に時折現れる存在論的「恐怖」が鮮やかに、そして深く描かれる。

 

「第六夜 ゾンビの夜」 娘が「こんな夜は出歩かないほうがいい」と言いだしたので、男は理由を訊く。ゾンビが出るからだと言う、ゾンビか、と男は少し落胆する。「ヒサエちゃんが見た」と娘はなおを主張する。そして結局でかけたふたりが見るものは……。ゾンビと観念論と北野勇作の融合。

 

「第七夜 甲羅がある」 夜の川、河川敷を覆い隠す無数の甲羅、実況するアナウンサー、それを金属の道具で拾う男たち。甲羅の奇妙な祭典。

 

「第八夜 続・ゾンビの夜」 ゾンビはさらにほかの観念と結びつく。人間を8分の1にする宗教、キョンシー、紙のゾンビ。ふたりの前に建物が現れ、そこから音が聞こえてくる。「きっとんぱととん、かんこらからから。きっとんぱととん、かんこらからから」。

 

不可知で不穏で、夜しかない世界へようこそ。帰れなくなっても申しわけないですが責任はとれません。

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