【電子書籍】『ブラック・ジャック・キッド』久保寺健彦(惑星と口笛ブックス)
2019年10月30日配信
【電子書籍】
第19回「日本ファンタジーノベル大賞」優秀賞
ブラック・ジャック・キッド
久保寺健彦 惑星と口笛ブックス
本作は2007年に日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞している。作者の久保寺健彦は同年に同賞を含め、三つの文芸の賞を受賞している。ほかのふたつは第一回ドラマ原作大賞選考委員特別 賞と、第一回パピルス新人賞である。破格のデビューと言えるだろう。
『ブラック・ジャック・キッド』は少年小説の紛れもない傑作である。おそらくこのジャンルの最高レベルにある作品だろう。そして驚くべきことに、日本ファンタジーノベル大賞の受賞作品には、少年小説の最高峰と呼べる作品がほかにも二作ある。銀林みのるの『鉄塔武蔵野線』と小田雅久仁の『増大派に告ぐ』である。同賞は少年小説の特異点と言うべきだろう。
学校、親、友人、孤などさまざまなことが少年を、あるいは翻弄し、あるいは力づける。そしてつねにともにあるブラック・ジャック。切なさとユーモア、恐怖と勇気、電子書籍で永遠の命を得た少年小説の傑作を、ぜひ手に入れてください。
原稿用紙換算約320枚。