『八月は冷たい城』恩田陸(講談社タイガ)
2018年10月24日発売
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/10/24
- メディア: 文庫
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夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。
来週24日(水)発売、恩田陸さん「八月は冷たい城」の表紙に作品を起用して頂きました。
— Asuka Irie (@AsukaIrie) October 17, 2018
「七月に流れる花」(発売中)の表紙は少女、「八月は冷たい城」の表紙は少年がモデルです。 pic.twitter.com/MtVdiu9tDj