『七月に流れる花』恩田陸(講談社タイガ)
2018年9月20日発売
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 文庫
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坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。
今月発売される恩田陸さんの「七月に流れる花」と来月発売される「八月は冷たい城」の表紙に作品を起用して頂きました。 pic.twitter.com/pW1YgKyNMQ
— Asuka Irie (@AsukaIrie) September 10, 2018