『奇譚蒐集録―弔い少女の鎮魂歌―』清水朔(新潮文庫nex)
2018年10月27日発売
「日本ファンタジーノベル大賞2017」候補作
奇譚蒐集録―弔い少女の鎮魂歌―
清水朔 新潮文庫nex
骸(むくろ)を撫でる少女たちは皆十八で呪(のろい)の痣(あざ)に殺される。
大正二年、帝大講師・南辺田廣章(みなべだこうしょう)と書生・山内真汐(やまうちましお)は南洋の孤島に上陸した。この島に伝わる“黄泉(よみ)がえり”伝承と、奇怪な葬送儀礼を調査するために。亡骸の四肢の骨を抜く過酷な葬礼を担う「御骨子(ミクチヌグヮ)」と呼ばれる少女たちは皆、体に呪いの痣(あざ)が現れ、十八歳になると忽然と姿を消す。その中でただひとり、痣が無い少女がいた。その名はアザカ。島と少女に秘められた謎を暴く民俗学ミステリ。
奇譚蒐集録シリーズ