『カラヴィンカ』遠田潤子(角川文庫)
2017年10月25日発売
『カラヴィンカ』 遠田潤子 角川文庫
- 作者: 遠田潤子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: 文庫
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『雪の鉄樹』で話題の著者による、衝撃のミステリー。
売れないギタリストの多聞は、音楽誌に穴埋めコラムを書いて生計を立てている。最近、離婚して、妻のつくった借金を抱えて困窮していた。ある日、彼のもとに仕事の依頼が入る。カリスマ的な人気歌手、実菓子のロングインタビューだった。義理と借金のためやむなく引き受けたものの、二人は幼い頃同じ家で育ち、しかも、多聞の亡父と亡兄はともに実菓子の夫であった。二人はかつて共に住んでいた田舎の家で再会し、インタビューを開始する。実菓子への憎悪と愛情という相反する二つの感情を抱えていた多聞だったが、実菓子は多聞の知らなかった過去を語りはじめた。かつて多聞の家とともに村の二大勢力と言われた実菓子の実家の忌まわしい過去。二人の母が突然姿を消した謎。実菓子が10歳の時に起こした冤罪事件と、二度の結婚の秘密。数々の出来事の裏に隠されていた凄惨な真実が解き明かされたとき、あらたな事件が起こる――。
【お仕事告知】遠田潤子『カラヴィンカ』(角川文庫)の文庫解説を書きました。『鳴いて血を吐く』の改題です。内容も一部改稿されてますので、単行本で読んだ方もぜひ。 https://t.co/MJreiq36i9
— 大矢博子 (@ohyeah1101) 2017年10月25日