『オブリヴィオン』遠田潤子(光文社文庫)
2020年3月12日発売
妻を殺した男の、つぐないと救済の物語。
妻・唯を殺害した罪で服役後、三十七歳の吉川森二は、他人との交流を拒み孤独に生きることを決めた。何より大切だった唯とその兄の圭介との絆は失われ、一人娘の冬香からも激しく糾弾される森二を、新たな試練が次々と見舞う。オブリヴィオン=忘却と赦し。赦されざる罪を犯した男に、救済は訪れるのか。闇の中でもがき生きる人間の痛みと希望を描く、傑作長編。
お仕事告知その2。間もなく発売になる遠田潤子『オブリヴィオン』(光文社文庫)解説を担当しました。題名の意味が腑に落ちると、静かな感慨の湧き起こる小説。https://t.co/ADPCMZE4ge
— 杉江松恋@静岡例大祭ね11b (@from41tohomania) 2020年3月6日