『冬雷』遠田潤子(創元推理文庫)
2020年4月30日発売
冬雷
遠田潤子 創元推理文庫
大阪で鷹匠として働く夏目代助の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、因習が残る港町の名家・千田家に迎えられ、跡継ぎとして暮らしていたが、義弟の失踪が原因で、恋人も家族も失い、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと町に戻った代助は、人々の冷たい仕打ちに耐えながら事件の真相を探るが……。解説=千街晶之
遠田潤子さんの『冬雷』(創元推理文庫)の解説を執筆しました。義弟を殺したと疑いをかけられ、町を去った主人公。12年ぶりに事件が動き出し、彼は因習に呪縛された町に戻ることに……。『嵐が丘』と『八つ墓村』を掛け合わせたような、壮絶な情念のミステリです。https://t.co/XdOmPW20nV
— 千街晶之 (@sengaiakiyuki) 2020年4月30日