『八月は冷たい城』恩田陸/酒井駒子(講談社)
2016年12月20日発売
夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。
『七月に流れる花』恩田陸/酒井駒子(講談社)
2016年12月20日発売
坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。
『幻想温泉郷』堀川アサコ(講談社文庫)
2016年12月15日発売
登天郵便局は、亡くなった人が成仏する前に寄る郵便局。来た人は貯金窓口のオンライン端末で生前の善行を「功徳通帳」に記入し、地獄極楽門をくぐって次の世へと渡っていく――はずが、門の手前で突然消える人が続出。成仏できない人たちは、どうやら生前、罪を洗い流す温泉に入っているらしい。有名な占い師によると、その温泉郷を探し当てるにはふたご座B型の女性が必要だという。それはまさに、探し物が得意なアズサのことだった。
講談社文庫『幻想温泉郷』(著:堀川アサコさん、装画:タマキさん)の装幀を担当しました。大人気の「幻想シリーズ」の中でも特に人気の高い『幻想郵便局』続編がついに登場! 罪を洗い流す温泉を探して『~郵便局』のアズサが活躍します! pic.twitter.com/qzu7ALtX18
— next door design (@nextdoor_d) 2016年12月14日
『幻想温泉郷』(講談社文庫)12月15日発売です!
— 堀川アサコ (@horikawa789asak) 2016年12月15日
このたびは『幻想郵便局』のアズサが帰ってきまして、登天郵便局の人たちと狗山比売に、こき使われてます。(^ロ^)ハッハッハッ
カバーイラストはタマキさん、デザインは大岡喜直さん、解説は堀田純司さんです。
冬の読書タイムのおともに! pic.twitter.com/ULnnqaoMQQ
『三途の川で落しもの』西條奈加(幻冬舎文庫)
2016年12月6日発売
大きな橋から落下し、気づくと三途の川に辿り着いていた小学六年生の叶人は、事故か自殺か、それとも殺されたのか死因がわからず、そこで足留めに。やがて三途の渡し守で江戸時代の男と思しき十蔵と虎之助を手伝い、死者を無事に黄泉の国へ送り出すための破天荒な仕事をすることになる。それは叶人の行く末を左右する運命的なミッションとなった。
FantasyNovel 2016-12
十二月刊行予定
12/06 西條奈加 三途の川で落しもの 幻冬舎文庫
http://www.gentosha.co.jp/book/b10510.html
12/15 堀川アサコ 幻想温泉郷 講談社文庫
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062935449
12/19 恩田陸 七月に流れる花 講談社 ミステリーランド
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062203449
12/19 恩田陸 八月は冷たい城 講談社 ミステリーランド
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062203456
『七月に流れる花』『八月は冷たい城』恩田陸|講談社ノベルス|講談社BOOK倶楽部
http://kodansha-novels.jp/1612/ondariku/
最新刊『幻想温泉郷』でヒロイン復活!|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部
http://news.kodansha.co.jp/20161217_b03
アンソロジー
12/15 殺意の隘路 最新ベスト・ミステリー 日本推理作家協会編 光文社
- 恩田陸/柊と太陽
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334911393
雑誌掲載
すばる 2017年1月号 連載小説 恩田陸/鈍色幻視行 38
メフィスト 2016 VOL.3 連載小説 恩田陸/薔薇のなかの蛇 第十七回
文芸カドカワ 2017年1月号 連載小説 鈴木光司/ユビキタス 第九回
文芸カドカワ 2017年1月号 連載小説 佐藤亜紀/スウィングしなけりゃ意味がない 最終回(第十回)
月刊J-novel 2017年1月号 連載小説 西條奈加/1.8 小町バトル 第八回
IN★POCKET 2016年12月号 書き下ろし&読み切り短編 堀川アサコ/魔法使ひ
怪談専門誌 幽 vol.26 怪談逍遥 南條竹則/幽的民譚(ゴーストリイ・フオークロア)
小説新潮 2017年1月号 【日本ファンタジーノベル大賞2017 スタート記念選考委員座談会】 「何を書いてもいい切符」あげます/恩田陸×萩尾望都×森見登美彦
小説新潮 2017年1月号 特集【新春吉例読み切り大特集】 畠中恵/とるとだす 「しゃばけ」新シリーズ
小説新潮 2017年1月号 連載小説 西條奈加/八人のゴメス 《金春屋ゴメス》 第十四回
小説宝石 2017年1月号 連載小説 西條奈加/無暁の鈴 第五回
小説推理 2017年2月号 新連載 恩田陸/傾斜のマリア 神原恵弥シリーズ第四弾
本の旅人 2017年1月号 特集 万城目学&森見登美彦『太陽の塔潜入記』
読楽 2017年1月号 連載小説 仁木英之/奏弾室 第二回
Web福音館 連載 西崎憲/第三級物語士
http://www.webfukuinkan.com/
NHK出版「Webマガジン」 連載小説 恩田陸/太陽の末裔 第3回
https://www.nhk-book.co.jp/pr/magazine/
記事
末國善己 中華ファンタジーのオールスター戦 仁木英之『神仙の告白 僕僕先生』 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
http://www.bookbang.jp/review/article/522268
人形遣いと姫様人形が市井の謎を解く『まことの華姫』畠中恵 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
http://www.bookbang.jp/review/article/521626
【今週はこれを読め! エンタメ編】ピアノの音が聴こえてくる物語〜恩田陸『蜜蜂と遠雷』 - 松井ゆかり|WEB本の雑誌
http://www.webdoku.jp/newshz/matsui/2016/12/08/102233.html
音楽の「才能」とは何なのか――。 『蜜蜂と遠雷』 (恩田陸 著)|インタビュー・対談|「オール讀物」編集部|本の話WEB
http://hon.bunshun.jp/articles/-/5422
3D映画のような描写で音楽を楽しむ…恩田陸『蜜蜂と遠雷』 | ananニュース - マガジンハウス
http://ananweb.jp/news/84885/
恩田陸さんの新刊は、子どもから大人まで楽しめる、少年と少女の「夏のお城」の物語 | ほんのひきだし
http://hon-hikidashi.jp/enjoy/21665/
“夜”の果てに現れる世界とは―― 『夜行』 (森見登美彦 著)|インタビュー・対談|「オール讀物」編集部|本の話WEB
http://hon.bunshun.jp/articles/-/5424
「森見登美彦氏『夜行』が、第156回直木賞候補に!」| 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/news/150076
ジェンダーをめぐる過激な実験小説『リリース』古谷田奈月 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
http://www.bookbang.jp/review/article/521643
※適宜、更新していきます。