『リリース』古谷田奈月(光文社)
2016年10月17日発売
『リリース』 古谷田奈月 光文社
- 作者: 古谷田奈月
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/10/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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女性首相ミタ・ジョズの活躍の下、同性婚が合法化され、男女同権が実現した”オーセル国”。精子(スパーム)バンクが国営化され、人々はもう性の役割を押し付けられることはなく、子供をもつ自由を手に入れていた。ある日、国家のシンボルとも言うべき”オーセル・スパームバンク”を一人の異性愛者で愛国主義者、タキナミ・ボナが占拠した。彼は、バンクへのスパーム提供を拒み続けている名門大学の男子学生である。
「今こそはっきり告発します。ミタ・ジョズはぼくをレイプした。(中略)ぼくの盗まれたスパームのIDは……」
彼の衝撃の演説は、突如現れたもう一人の男性テロリスト、オリオノ・エンダがボナを射殺することで幕を閉じた――
その場に居合わせた17歳のユキサダ・ビイは、ボナの持つ”言葉の力”に魅了され、新進の無思想ニュースメディア『クエスティ』の記者になり、二人のテロリストの実像を追い求める――
SUNDAY LIBRARY:三浦 天紗子・評『リリース』古谷田奈月・著 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20161129/org/00m/040/019000c
週明け17日、最新作『リリース』が発売になります。怒りと言葉について。初めての帯推薦文、千野帽子さんと豊崎由美さんにいただきました。 pic.twitter.com/jkNMQBabc9
— 古谷田奈月 (@koyata_natsuki) 2016年10月14日
読書面「記者の一冊」で取り上げた古谷田奈月さんの『リリース』は、国営の「精子バンク」ができたことで男女のあり方が様変わりした世界を描く長編小説。ふと手にとったら離れられず、そのまま一晩読み耽りました。面白いです。(中)
— 東京新聞文化部 (@tokyobunkabu) 2016年10月23日
古谷田奈月さん『リリース』、書評掲載中!「野性時代」12月号にて、吉田大助さんが取り上げてくださっています。ありがとうございます!「あらゆるジャンルを内包し、超えていく、これは抜群に優れた『小説』だ」(一部抜粋)
— kobunsha-bungei (@bungeitosyo) 2016年11月14日
古谷田奈月さん『リリース』書評続々掲載中!「婦人公論」12/13号にて、豊崎由美さんがご紹介くださっています。「読みはじめるとやめられないくらい面白い物語の中に、これほどたくさんの考えさせられることを詰めこんだ小説は珍しい。熱烈推薦したい」(一部抜粋)
— kobunsha-bungei (@bungeitosyo) 2016年11月22日
本日発売の「小説宝石」でも、三浦天紗子さんによる古谷田奈月さん『リリース』書評掲載中です。「国家という全体主義の陰謀に抗い、仕組まれた過激な策略。それは個として生きることの美しさを貫く戦いとも読める」(一部抜粋)
— kobunsha-bungei (@bungeitosyo) 2016年11月22日
古谷田奈月さん『リリース』の書評続々!文芸評論家の小谷真理さんが南日本新聞、高知新聞、北國新聞などでご紹介くださっています。「マイノリティーという理不尽な立場への想像力を駆使した工夫が随所に見られる力作だ」(一部抜粋)
— kobunsha-bungei (@bungeitosyo) 2016年11月24日
発売中の「サンデー毎日」12/11号にて、三浦天紗子さんが古谷田奈月さん『リリース』をご紹介くださっています!「性役割の価値観を大きく揺さぶる衝撃作」(一部抜粋)
— kobunsha-bungei (@bungeitosyo) 2016年11月29日
週明け12/5(月)の読売新聞夕刊に新刊小説4冊の短評が載ります。『リリース』古谷田奈月(光文社)、『堆塵館』エドワード・ケアリー/古屋美登里訳(東京創元社)、『スマイリング!』土橋章宏(中央公論新社)、『待つ女』マリー・ダリュセック/高頭麻子訳(藤原書店)。…振れ幅大きいです。
— 川口晴美 (@mizutori1) 2016年12月3日
古谷田奈月さん『リリース』書評、まだまだ出ています!読売新聞本日12/5夕刊にて、詩人の川口晴美さんがご紹介くださっています。「これは反転した私たちの現実そのもの。必読のディストピア小説だ」(一部抜粋)
— kobunsha-bungei (@bungeitosyo) 2016年12月5日
「波」2017年1月号、瀧井朝世さんの「サイン、コサイン、偏愛レビュー」では「性差の不自由さ」と題し、『リリース』(古谷田奈月さん)、『おばちゃんたちのいるところ』(松田青子さん)、『虹とクロエの物語』(星野智幸さん)の3冊が紹介されております!
— 新潮社出版部文芸 (@Shincho_Bungei) 2016年12月27日
<男全否定のディストピア>
— 中央公論編集部 (@chukoedi) 2017年8月30日
奥田瑛二氏の書評「俳優の書棚」
9月号は古谷田奈月著『リリース』です。
性の平等を叫ぶあまり、雄は書類の上
だけの男性になってしまう物語。
詳しくは#中央公論 で pic.twitter.com/JmT1Jvzk49
『小説すばる』2018年1月号のブックガイド特集「今を読み解く12のキーワード」で「ポスト・トゥルース」というお題を担当しました。3冊あげてひねるという三題噺ですな。取り上げたのは、ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2・0』、リチャード・セイラー『行動経済学の逆襲』、古谷田奈月『リリース』です。
— 栗原裕一郎 (@y_kurihara) 2017年12月19日