【電子書籍】「よぎりの船」小田雅久仁(惑星と口笛ブックス)
2020年3月12日配信
【電子書籍】
よぎりの船
小田雅久仁 惑星と口笛ブックス
本書は2018年に刊行された我が国史上最大のファンタジーアンソロジー『万象』のなかの1作です。『万象』をお持ちのかたは購入する必要はありません。
『万象』は『SFが 読みたい! 2020年版』の2019年国内ランキングで28位 になりました。そのなかから創元SF文庫の年刊傑作選『おうむの夢と操り人形』に2作再録されていますが、編者のひとり大森望氏がもっとも収録したかったのはこの「よぎりの船」でした。しかし120枚という長さのためにその希望は叶えられませんでした。
「よぎりの船」はおそらく21世紀になって書かれた幻想文学のなかの最高ランクに属する作品です。幻想の質、スケールの大きさ、筆力、それらが相乗効果 を生み、驚嘆すべき高みに至っています。幻想文学の愛読者の多くはこの作家、この作品を愛するでしょう。海外幻想文学と国内幻想文学をリンクするような作品でもあります。英語圏に紹介されれば幻想文学関係の賞を受賞するのではないかと推測されます。
ふたつの頭、よっつの眼を持つ鳥に魅入られた男、日常に紛れこむ異様な存在たち、よぎりとはいったい何なのか。
そして想像を絶する展開。名作『増大派に告ぐ』『本にだって雄と雌があります』で小説の世界に大きな足跡を刻んだ小田雅久仁の空前の幻視に驚嘆してください。
表紙のミルトンの『失楽園』の挿画で、ジョン・マーティンの手になる版画です。
〈シングルカット〉は短篇小説をコーヒー一杯程度の価格で提供するシリーズです。
『オブリヴィオン』遠田潤子(光文社文庫)
2020年3月12日発売
妻を殺した男の、つぐないと救済の物語。
妻・唯を殺害した罪で服役後、三十七歳の吉川森二は、他人との交流を拒み孤独に生きることを決めた。何より大切だった唯とその兄の圭介との絆は失われ、一人娘の冬香からも激しく糾弾される森二を、新たな試練が次々と見舞う。オブリヴィオン=忘却と赦し。赦されざる罪を犯した男に、救済は訪れるのか。闇の中でもがき生きる人間の痛みと希望を描く、傑作長編。
お仕事告知その2。間もなく発売になる遠田潤子『オブリヴィオン』(光文社文庫)解説を担当しました。題名の意味が腑に落ちると、静かな感慨の湧き起こる小説。https://t.co/ADPCMZE4ge
— 杉江松恋@静岡例大祭ね11b (@from41tohomania) 2020年3月6日
『土曜日は灰色の馬』恩田陸(ちくま文庫)
第10回ツイッター文学賞に佐藤亜紀さん『黄金列車』
第10回Twitter文学賞【国内編】第1位に佐藤亜紀さん『黄金列車』、第6位に古谷田奈月さん『神前酔狂宴』、第9位に西崎憲編「特別ではない一日 kaze no tanbun」が選ばれました。
国内編第1位『黄金列車』佐藤亜紀著(KADOKAWA ) おめでとうございます❗ #Twitter文学賞
— ツイッター文学賞 (@tb_award) 2020年3月7日
国内編第6位『神前酔狂宴』古谷田奈月著(河出書房新社)#Twitter文学賞
— ツイッター文学賞 (@tb_award) 2020年3月7日
第9位『宿借りの星』酉島伝法著(東京創元社)『特別ではない一日 kaze no tanbun』西崎憲編(柏書房) #Twitter文学賞
— ツイッター文学賞 (@tb_award) 2020年3月7日
twitter-bungaku-award.theblog.me
第10回Twitter文学賞国内編第1位は
— KADOKAWA文芸編集部 (@kadokawashoseki) 2020年3月7日
佐藤亜紀さん『黄金列車』
でした!
国内編の得票数では歴代1位とのこと!
応援してくださった皆さま、ありがとうございます! https://t.co/CTCFtsfdPG#Twitter文学賞pic.twitter.com/6dbRkTXVD8
おかげさまで佐藤亜紀さん『黄金列車』が第10回Twitter文学賞国内編で第1位となりました。
— KADOKAWA文芸編集部 (@kadokawashoseki) 2020年3月7日
気になっていた方、是非手に取ってみてくださいね。今回知ったという方はこちらから詳細をどうぞ。https://t.co/CTCFtsfdPG
深緑野分さんとの対談も読めます!https://t.co/OdSx7snKsS#Twitter文学賞
『黄金列車』Twitter文学賞国内編第1位!ということで取材に出られている佐藤亜紀さんに代わり、担当がトロフィー(編みぐるみ)を受け取らせていただきました!(緊張した・・・)後ほど佐藤さんにお届けします!https://t.co/CTCFtsfdPG#Twitter文学賞 pic.twitter.com/xQEj21c1k1
— KADOKAWA文芸編集部 (@kadokawashoseki) 2020年3月7日
そしてこの機会に発表させていただければと思うのですが・・・
— KADOKAWA文芸編集部 (@kadokawashoseki) 2020年3月7日
佐藤亜紀さん『バルタザールの遍歴』『天使』『雲雀』復刊させていただきます!
角川文庫より、『バルタザールの遍歴』は5月刊予定、『天使』『雲雀』は合本版『天使・雲雀』として、8月刊予定です!#Twitter文学賞 https://t.co/qYIoqYz5kO
佐藤亜紀さん復刊に関して、皆様の反響、ありがたく拝見しております。ひとつひとつ反応できなくて申し訳ないです。今回発表した作品以外にも復刊させていただきたい作品、たくさんありますので、応援、非常にありがたいです!(担当D)https://t.co/CTCFtsfdPG#佐藤亜紀 #黄金列車 #Twitter文学賞
— KADOKAWA文芸編集部 (@kadokawashoseki) 2020年3月7日
㊗️6位‼️ 投票いただいた方、ありがとうございます‼️ https://t.co/KJqxcJySMf
— 河出書房新社 文藝🌸WEB応募初募集3/31文藝賞〆切 (@Kawade_bungei) 2020年3月7日
『kaze no tanbun 特別ではない一日』(柏書房)が 第10回Twitter文学賞の9位に入りました。酉島伝法さんの『宿借りの星』と同点です。投票してくださったみなさまありがとうございました。
— 西崎憲 (@ken_nishizaki) 2020年3月7日
kaze no tanbun は全3作を予定しています。2作目、3作目
は来週から本格的に編集に入ります。 #Twitter文学賞
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